【厚木市 重松塗装】ケレンとは!?
皆さん、こんにちは。
厚木市の塗装職人直営店、重松塗装です。
本日は本業である塗装工事のケレンについて更新致します。
普段の生活ではあまり聞くことが無いと思いますが、塗装工事をする方は担当の営業マンから下地調整やケレンという単語の聞くことになると思います。
塗装の前処理として行う素地調整(下地処理)。
「ケレン」はその素地調整の中でも重要工程である一方、明確な定義がなされておりません。そもそもケレンとは何かということから、目的や重要性、必要性をご紹介します。
◆ケレンとは
なにか特殊な専門用語のように聞こえますが、じつは英語の「クリーン」が訛って「ケレン」になったといわれています。つまり、キレイにすることが、ケレンなのです。 ケレンとは主に鉄部に対して行う「素地調整」を意味する言葉で、素地調整の中でもさび落としの意味合いで使われることが多いです。建築現場では「素地ごしらえ」「下地処理」などという言葉も使われていますが、基本的に行う作業は同じ。塗料を塗る前に素地をキレイにする、整えることをいいます。
ケレン = 清浄な被塗面をつくることと覚えましょう。
◆ケレンの目的
・一つ目は、上記のとおり塗料を塗る前に塗る面を整えることです。 塗料は、構造物や建築物をさびや汚れといったダメージから保護するために施されます。その効果を最大限に発揮するためには、塗膜が被塗面にしっかり密着している必要があります。サブタが出来ている傷にいくら上から薬を塗っても効能が届きにくいのと同じようなもので、異物の上からいくら高性能な塗料を塗っても効果が半減してしまうのです。 そのため塗布のまえに、邪魔になるもの=さび、黒皮(鋼材を熱処理した際に発生する黒い酸化物)、塩分、水分、粉塵、塵埃などの付着物を出来るかぎり取り除く必要があります。特に鉄部では、さびが進行しないよう付着物を取り除くことがケレンの大きな目的です。
・二つ目は、被塗面に凹凸を付けて、塗料の付着をよくすることです。 これはわずかな凸凹(専門用語で、アンカーパターンと言う)が出来ることで表面積が広くなり、剥がれにくくなるためです。
材料表面の微細な凹凸に塗料を入り込ませてしっかり定着させることを投錨効果(アンカー効果)といいます。この機械的性質を利用して、塗膜を長期間、美しくキープさせます。余分な汚れを取るのと同時にわざと被塗面に凹凸をつけていくこともケレンのもうひとつの目的です。
さて、ここまでケレンとはどういう作業で、何の目的の為に行うのかを説明致しました。
もしケレンをしなかったり、いい加減にしか行わなかったらどうなるのでしょうか?
そもそも塗装とは、構造物や建築物をダメージから守るために行うものです。ケレンをしないと、仕上がりや効果、そして耐用年数に悪影響を及ぼします。
ホコリなどの汚れを落とさないまま、なおかつ表面の凸凹が少ない状態では塗料は被塗面にしっかり食いつきません。風雨や紫外線にさらされれば、塗面は簡単に剥がれ落ちてしまいます。剥離は見た目にも良くないだけでなく、剥がれた箇所からさびなどの劣化が進行し、さらにそのさびを放置しておくと、構造物をもろく劣化させ損傷させる原因にもなります。
ケレンの効果は、数字の上でも一目瞭然です。「各種の要因が塗膜寿命に及ぼす影響」を確認すると、なんと、素地調整(ケレン)が塗膜の寿命に及ぼす影響は50%近くにも及びます。 塗る回数を増やしたり最新の塗料を使ったりすることよりも、ケレンをキチンと行うことがいかに大切であるかが分かります。 (関西鋼構造物塗装研究会 編『塗る : やさしい塗装のはなし』より)
分かりにくい所かも知れませんが、こういう細かい部分をしっかりとやってくれる、安心できる業者にお願いしたいですね。
と、いう訳で本日はケレンについての更新でした。
他のことも聞いてみたい、自宅の調査をして欲しい、見積を出して欲しいなどありましたら無料で伺いますので、いつでもお問い合わせ下さい。
今後とも重松塗装を宜しくお願い致します。
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